
犬を飼いたいと思っているけど、一人暮らしで迎えても大丈夫なのかな?迎えるときはどんな準備をしておけばいいんだろう?
こんな疑問・悩みにお答えします。
一人暮らしでのワンちゃんライフ、憧れますよね。
結論、環境と自分のライフスタイルをワンちゃんのために整えられれば、一人暮らしでも犬は飼えます。
しかし、お世話やしつけ、お金の面など、様々な課題があり、本当に一人で犬を飼えるのか不安な方も多いはず。
今回は、筆者の実体験をもとに、一人暮らしで犬を飼う際に注意しておくべき課題や必要な準備について解説します。
筆者自身は一人暮らしで2024年の5月から犬を迎え入れています。
一人暮らしで犬を飼うか迷っている方は、是非参考にしてみてください。
一人暮らしで犬を飼うときの3つの課題(お金・時間・お留守番)について


まず、一人暮らしで犬を飼うには大きく下記のような3つに課題をクリアしておく必要があります。
- 経済的な課題(生活費+犬の費用の負担)
- 犬と過ごす時間確保の課題
- お留守番の課題
一人暮らしで犬を飼う場合、上記の項目は必ず直面する課題です。
一度飼えば最後まで責任を持って向き合わないといけない問題のため、覚悟が持てないかあてゃ飼うのはおすすめできません。
では、具体的にどんな課題なのか、順番に解説していきます。
経済的(お金)な課題
一人暮らしで犬を飼うという事は、生活費にプラスしてワンちゃんの飼育費用を負担しなければなりません。
犬を飼う生涯の費用は平均で388万円かかると言われており、初期費用だけでなく継続的な支出も多いということは理解しておく必要があります。
具体的に犬を飼うのにかかる費用としては、下記のような項目があります。
- 初期費用
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- 犬の購入・譲渡費用:10万~30万(犬種やブリーダーによる)
- ケージ、ベッド、トイレ用品、フードボウルなど:2万~3万
- 初回の医療費:3万~5万(ワクチン接種、避妊・去勢手術など)
- フード:5,000円~1万円
- 継続的な出費
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- 食費:毎月5,000円~10,000円
- トイレ用品:毎月1,000円~3,000円
- ノミ・ダニ予防:毎月2,000円~3,000円
- トリミング費用:毎月5,000円~10,000円(自分で行わない場合)
- 爪切りや耳掃除: 毎月1,000円~2,000円(自分で行わない場合)
- ワクチン接種:毎年2.3回20,000~30,000円
- ペット保険:毎月2,000円~5,000円
- 突発的な出費
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- 病院代:1回5,000円~10,000円(診断内容による)
- ペットホテルやペットシッター:1泊5,000円~10,000円
家族として迎え入れる前に、長期的な費用をしっかりと理解をしたうえで覚悟と責任を持つことが大切です。
毎月の犬の費用を負担しても自分の生活が苦しくならない程度に、経済的に余裕がある状態で迎え入れてあげると安心でしょう。
犬と過ごす時間確保の課題
犬は非常に社交的な動物です。十分な時間を共に過ごし、運動やコミュニケーションを取らなければ、ストレスを感じてしまうことがあります。
一人暮らしの場合、犬との時間は全て自分が作る必要があるため、愛犬中心の生活になる覚悟が必要です。
例えば、学校や仕事終わりで疲れていても、毎日のお散歩(1回15分~30分)は必須ですし、それ以外もできるだけワンちゃんと遊んであげる必要があります。
旅行や長時間の外出、夜の飲み会など、人付き合いや自分の趣味のかける時間を、ワンちゃんに使わないといけない場面も沢山出てくるでしょう。
あなたには友達や社会との繋がりがあっても、迎えるワンちゃんには「あなた」しかいません。
あなたと過ごす時間が、迎えるワンちゃんにとっての幸せに直結します。
自分の都合よりも、ワンちゃんとの時間の優先度をあげることが出来るのか、しっかりと考えておきましょう。
お留守番の課題
一人暮らしの場合、どうしても仕事や学校で犬のお留守番の時間が長くなりがちです。
一般的には、成犬の場合6~8時間程度お留守番できると言われていますが、子犬の場合は排泄のお世話のために3時間以内が目安となります。
お留守番の時間が長くなる程ワンちゃんが寂しい思いをするのはもちろん、ストレスが溜まり、噛み癖などの問題行動に移ってしまったりすることもあります。
子犬の時期は、排泄物を踏んでケージを汚してしまい、大掃除が必要になるケースも珍しくありません。
どうしても毎日長時間の外出が必要な方は、ペットシッターを頼んだり、信頼できる預け先があると安心です。また、留守中の様子を観察できる「ペットカメラ」を用意しておけば、外出先でも愛犬を見守ることができます。
家を空ける時間が多い分、お留守番中と帰宅後のケアがとても重要です。
一人暮らしで犬を飼って大変だったことは?


一人暮らしでの愛犬との暮らしは楽しい反面、大変なことも常につきものです。
例えば、私が実際に体験した大変なことでは下記のような事がありました。
- 基本的に飲み会の参加や1日外出することが出来ないので、人付き合いが減ったこと
- 毎日根気よく繰り返さないといけないしつけ
- 賃貸の壁や家具などを爪や歯で傷つけられてしまう
- 血が出るほどの噛まれてしまうことも(噛む癖)
- 毎日細かく必要なトイレ掃除
- 夜泣きによる寝不足
私自身迎えた直後は、しつけがうまくいかず、「パピーブルー」と呼ばれる無力感や不安感にかられ感情的な状態になってしまう時期もありました。
常に一人で言葉が伝わらない子犬と向き合っていかなくてはならないため、孤独を感じる方がほとんどではないでしょうか。
近くに頼れる身内や、犬のお世話の相談に乗ってくれる知人がいれば心強いですね。
一人暮らしで犬を飼って大変だった経験については、こちらの記事で詳しく解説しています。


一人暮らしで犬を飼うのに向いている人・向かない人は?


一人暮らしでで犬を飼うのに向いている人と向いていない人はどんな方でしょう。
それぞれ特徴について解説していきます。
犬を飼うのに向かない人
- 定期的な散歩やケアに時間を割くことが難しい人(犬に時間を割けない人)
- 経済的に余裕がない人(貯蓄が十分ない人)
- 犬の勉強やしつけをしたくない人(避けては通れません)
- 急な転勤や引っ越しが多い人(環境の変化は犬に大きな負担を与えます)
- アウトドア、旅行が好きな人(一緒に行ける場所も制限されます)
上記のような特徴の人は、一人暮らしで犬を飼う際は苦労するかもしれません。
特に、普段から自分の時間が取れていない方は、犬のお世話がそもそも難しいため向いているとは言えないでしょう。
また、犬と安全に楽しく暮らすためには、根気よくしつけを行う必要があります。初めてのことでも自分で勉強をしてしつけを行わなければならないので、学ぶ意欲がない方も犬を飼うのは難しいです。
しっかりと犬との時間を取って暮らしていけるか、慎重に考えてみて下さい。
犬を飼うのに向いている人
- 継続力や責任感のある人
- 在宅勤務やリモートでの活動が多い人
- 犬との時間を積極的に確保できる人(犬の優先順位を上げられる人)
- 経済的に余裕がある人(貯蓄が十分にある人)
- 動物が好きな人
犬との生活は失敗と改善の繰り返しです。何度失敗してもあきらめず、根気よく向き合える方はワンちゃんとの暮らしも向いているのではないでしょうか。
また、在宅勤務やリモート授業が多く、平日でも家にいれる時間が長い方は、ワンちゃんとの時間にも融通が利くため、お世話もしやすいでしょう。
【チェックリスト】一人暮らしで犬を迎える際の必要な事前準備は?


一人暮らしで犬を飼う際は、計画的に迎え入れられるように、事前準備がとても重要です。
具体的には、下記のような事前準備が必要です。
- ペット可の物件かどうか:契約書に明確に記載されているか確認しましょう。
- 犬アレルギーがないか:アレルギーがある場合は飼うことは難しいでしょう。
- 飼育スペースの確保:ケージの置き場所や、遊び場を事前に決めておきましょう。
- 近隣への配慮:犬の鳴き声や足音が響かないか、防音対策を考えることも大切です。
- 周辺の環境:近くに散歩コースやペット可の公園があるか確認しましょう。
- 緊急時の預け先の確保:何かあった際の預け先は事前に決めておくと安心です。
- 動物病院を探しておく:口コミなども参考にしながら通院しやすいところを見つけておきましょう。
賃貸物件の場合は、既に住んでいる家、もしくは引っ越す家が、ペット飼育可能であるかは必ず確認が必要です。
仮にペット飼育不可の物件であっても、条件によっては飼える場合があるので、確認すると良いでしょう。
また、犬のアレルギーがある場合は、そもそもワンちゃんと暮らすのは難しいです。
ペットショップや犬カフェなどで犬と触れ合い、くしゃみや鼻水などの体の異常が出ないか、意識して確認しましょう。
もし、犬と触れ合った際に体に異常が出た場合は、内科や皮膚科などで犬アレルギーの検査を受けて確認できます。
迎える前ではなく、迎えた後のことも考えた事前準備も大切です。
特に、万が一自分に何かあった際、愛犬をしっかりと守れる預け先や、病院などは入念に調べておきましょう。
一人暮らしでも犬は飼えるけど覚悟と準備が大事
今回は、筆者の実体験も交えながら、一人暮らしで犬は飼うことについて解説しました。
前述した通り、犬との暮らしは決して楽しい事ばかりではありません。
留守番や散歩の時間確保、経済的な負担、緊急時の対応など、一人で全てをこなす覚悟が必要です。
また、事前のしっかりとした準備、万が一に備えるための対策も不可欠。
犬を飼うという事は、新しい命を迎え入れ、最後まで責任を持って育て続けるという事です。
犬を飼ってから後悔がないように、沢山情報を集めて慎重に検討して迎え入れてあげましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでもあなたの役に立てればうれしいです。